乳房皮膚(胸の皮膚)の異常「赤い・かゆみ・ひきつれ・へこみ・湿疹」Breast cancer

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乳房皮膚(胸の皮膚)の「赤い・かゆみ・ひきつれ・へこみ・湿疹」などの症状がある方は「乳がん」「感染症」「女性ホルモンの影響」「アトピー性皮膚炎」などの可能性があります。症状が悪化したり、なかなか改善がなかったり、皮膚に気になる症状がでてきた場合などは、我慢せずに乳腺外科へ受診してください

 

乳房皮膚(胸の皮膚)の異常「赤い」の原因の可能性として

①感染症で起こる「赤い」
乳房に菌が入って起こり、皮膚が赤くなる状態です。乳頭が陥没している場合に起こりやすく、そうでない場合でも掻き傷などから菌が入って起こることがあります。
授乳期に起こる乳腺炎の場合もあります。
乳房全体もしくは一部が赤くなり、触ると痛みを感じることが多いです。
抗生剤での治療が基本となりますが、悪化すると外科的処置(切開排膿)が必要となることがあります。
乳腺炎の場合は、まず助産院などで母乳マッサージをうけていただくと改善することがありますので、出産された産院などでご相談いただくとよいでしょう。その後、感染が疑われた場合は乳腺外科での治療・処置を検討します。

②乳がんで起こる「赤い」
多くは乳がんのうち、炎症性乳癌と言われるタイプの乳がんで見られるものです。
皮下にあるリンパ管に腫瘍が入り込むことで、皮膚の表面がみかんの皮の様にへこみを伴ったり赤く変化します。
このタイプの乳がんは予後が悪いと言われているため、気づいたらすぐに受診してください。

普通の乳がんであっても、皮膚に近いものは皮膚に浸潤していき赤く変化してくることもあります。
この場合は、しこりも伴うことが多いので、そのような症状に気づいた場合は早めに受診をしてください。

③良性腫瘍で起こる「赤い」
良性腫瘍のうち、葉状腫瘍という腫瘍は大きくなる傾向が強く、急激に大きくなってきた場合は皮膚が引き伸ばされ薄くなるため赤くなったり変色したりすることがあります。
同時にしこりを感じることがほとんどですので、早めに受診をしてください。

乳房皮膚(胸の皮膚)の「赤い」による受診の目安
・赤さが引かない時
・しこりや皮膚のへこみがある時

 

乳房皮膚(胸の皮膚)の異常「かゆみ」の原因の可能性として

①女性ホルモンの影響で起こる「かゆみ」
女性ホルモンの影響で感じるかゆみです。乳房全体がかゆい場合、一部だけかゆい場合など様々ですが悪性のものではなく、経過観察となります。
乳腺組織自体が女性ホルモンの影響を受けてかゆみが出ていることが原因です。
生理周期に合わせてかゆみを感じたり、感じなくなったりすることもあります。

②接触で起こる「かゆみ」
下着などの接触によって起こるかゆみです。湿疹などを伴い、程度がひどい場合はステロイド塗布などで対処します。下着の素材を変えたり、大きさの見直し(ご自身の胸の大きさや形にフィットするもの)などをしていただくことで改善する場合も多いです。

③感染症で起こる「かゆみ」
真菌などのカビの仲間によっておこる湿疹もあります。汗のたまりやすい乳房の谷間や脇にできることが多く、抗真菌剤などで治療を行います。
皮膚科で薬剤調整を行って治療をする疾患になります。

乳房皮膚(胸の皮膚)の「かゆみ」による受診の目安
・症状が長く続き、悪化してきた時
・かゆみ以外の皮膚の症状がでてきた時
※かゆみのみでは問題ないことが多いですが、上記の場合は早めに受診をしてください。

 

乳房皮膚(胸の皮膚)の異常「ひきつれ」の原因の可能性として

①女性ホルモンの影響で起こる「ひきつれ」
女性ホルモンの影響で起こるひきつれです。基本的に悪性のものではなく、経過観察となります。
乳腺組織自体が女性ホルモンの影響を受けてひきつれている感じが出ていることが原因です。
生理周期に合わせてひきつれを感じたり、感じなくなったりすることもあります。

②乳腺の良性変化で起こる「ひきつれ」
硬化性腺症や炎症後の変化などの良性変化で起こるひきつれがあります。
乳がんとの鑑別が難しく、マンモグラフィ・超音波などの画像検査だけでなく、針生検などが必要となることも多い病態です。

③乳がんで起こる「ひきつれ」
乳がんができる場所や大きさによってひきつれが出ることがあります。皮膚の近くにできた場合やしこりが大きくなってきた場合にできたものであれば、硬さやしこりを感じることもあります。
乳がんの種類によってはひきつれのみで発見されるものもあります。

乳房皮膚(胸の皮膚)の「ひきつれ」による受診の目安
・ひきつれに気づいた時
・症状が悪化して来た時
・皮膚などの見た目に変化が出て来た時

 

乳房皮膚(胸の皮膚)の異常「へこみ」の原因の可能性として

①乳腺の良性変化で起こる「へこみ」
硬化性腺症や炎症後の変化などの良性変化で起こるへこみがあります。
乳がんとの鑑別が難しく、マンモグラフィ・超音波などの画像検査だけでなく、針生検などが必要となることも多い病態です。

②乳がんで起こる「へこみ」
乳がんができる場所や大きさによってへこみが出ることがあります。皮膚の近くにできた場合やしこりが大きくなってきた場合にできたものであれば、硬さやしこりを感じることもあります。
乳がんの種類によってはへこみのみで発見されるものもあります。
立った状態で触診し、皮膚をつまむようにすると見つかることがあります。

乳房皮膚の「へこみ」による受診の目安
・へこみに気づいた時
・症状が悪化して来た時
・皮膚などの見た目に変化が出て来た時

 

乳房皮膚(胸の皮膚)の異常「湿疹」の原因の可能性として

①ホルモンの影響で起こる「湿疹」
女性ホルモンの影響により乳頭から分泌物がでることがあり、それにより皮膚が接触性皮膚炎のような状態となり湿疹ができる場合があります。
根本的な治療はないため繰り返すこともありますが、異常なものではないので保湿などで経過観察となります。症状がひどい場合はステロイド剤の塗布などを行います。

②アトピー性皮膚炎で起こる「湿疹」
アトピー性皮膚炎が背景にある場合に、乳頭・乳輪にも湿疹ができることがあります。
ステロイドなどの治療で軽快することが多く、皮膚科でも対処できるものになります。

③感染症で起こる「湿疹」
真菌などのカビの仲間によっておこる湿疹もあります。汗のたまりやすい乳房の谷間や脇にできることが多く、抗真菌剤などで治療を行います。
皮膚科で薬剤調整を行って治療をする疾患になります。

④乳がんで起こる「湿疹」
湿疹というよりも皮膚のできものや大きめの発疹のように見えることが多いですが、乳がんの皮膚転移や皮膚にがんが顔を出してきている場合に見られます。多発することが多く、乳房の皮膚にできるだけでなく、脇の皮膚にもできることがあります。
この場合ほとんどが、何らかのしこりを乳房に感じるためこの症状だけで過剰に心配する必要はありませんが、以下のような場合は受診ください。

乳房皮膚(胸の皮膚)の「湿疹」による受診の目安
・なかなか改善しない時
・どんどん範囲が広がる、症状が悪化している時

 

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