カンジダの検査 / 検査方法 / 検査費用 / 検査いつから / 郵送検査キット

皮膚・口腔・消化管・膣などに存在する常在菌で、真菌（カビの一種）であるカンジダ菌が、抵抗力が低下したときなどに増殖して発症する病気です。特に膣で増殖した場合には、「膣カンジダ」と呼びます。

グラブラータ菌はアルビカンス菌に比べると薬が効きにくく、治りにくいため再発することがあると言われております。現在、当検査所のカンジダ陽性例では、圧倒的にアルビカンス菌が検出されることが多いです。

・膣、外陰部のかゆみ
・粘度の高い、白い酒粕（カッテージチーズ、ヨーグルト）状のおりもの
・膣のヒリヒリ感、熱感
・外陰部の発疹や発赤
・排尿時の痛み
などの症状がございます。かゆみだけではなく、色や匂いのあるおりものを伴う場合は他の感染症を疑った方がよいです。

女性の膣カンジダの検査方法
・膣カンジダの検査方法は内診台で医師が「おりもの」を採取する病院が多いです

※病院によって検査方法が違う場合がございます。事前に受診される病院にご相談ください。

※おりものを顕微鏡で見たり、おりもの内の菌を増やす処置をかけて（＝培養検査）カンジダ菌がいるかみますが、当検査所でおこなっている遺伝子検査は保険適応となっておりませんので一般の病院では行っておりません。また、アルビカンス菌かグラブラータ菌かなどの菌種の判定も行っておりません。

病院での膣カンジダの検査費用（当院での概算）
・保険適用の検査費用（３割負担の場合）　概算3,000円～4,000円
※症状によって他の性感染症の可能性があるため、検査する内容が変わるため、概算の数値になります

女性の淋菌（淋病）の検査方法（当院の場合）
・郵送による淋病の検査方法は「膣分泌物」を採取してご返送頂きます
※膣に綿棒を挿入して「膣分泌物」を採取する方法になります

当院では、RNA遺伝子検査（TMA法）を用いて、検体内にカンジダ菌遺伝子が存在しているか確認し、いた場合は、アルビカンス菌かグラブラータ菌かの菌種判定を行います。

現在、カンジダ菌がいるかどうか判定するのに最も感度が高い検査を実施しています。

郵送による膣カンジダの検査キット費用
・郵送の性病検査キット 2,980円
※膣カンジダ2種 トリコモナス　３項目の検査費用が2,980円になります

治療期間は約１週間で、膣錠を指定期間使用すれば、かゆみ、帯下異常などの症状は通常は治まります。症状が消失しない場合、かゆみの原因としては、外陰部や尿道の皮膚炎が、帯下異常の原因としては、腟内の菌の繁殖などによる細菌性膣炎があることがあります。こちらの場合は別の薬が必要になりますし、オンライン診療・郵送検査では診断ができません。薬を使用しても症状が残る場合は、お近くの婦人科・泌尿器科へ受診してご相談ください。

こちらは性行為がない方でも陽性が出る場合があります。特に感染機会関係なく、いつでも受けていただけます。

・出血量が少ないタイミングで採取を行ってください。
・検体容器に血のかたまりが入らないようにだけご注意ください。
上記2点を注意していただきますと生理中に検査可能です。

生理少量であれば使用していただいていいのですが、量が多ければ使用は控えていただいたほうがいいです。生理量が多い時は途中でやめて、生理量が落ち着いてきたら再開して、膣錠は使い切ってください。

検査キットは使用いただいてもいいのですが、検査が陽性であっても症状がなければ治療は必要ありません。陰性でも、陽性でも症状がなければ治療は不要です。

膣カンジダの検査結果（当院の場合）
郵送検査：ポスト投函から翌日から翌々日に検査結果ショートメッセージにて通知させていただきます。
まりこクリニック：採取から3日後に検査結果お伝えさせていただきます。

※検査方法や病院によって異なります。検査される病院にご確認をお願い致します。

軽いかゆみや帯下異常でしたら、自然に治る場合もあります。症状がなくなっているようでしたら治療は不要です。

カンジダ菌は腟内に常在菌としている場合があります。性交渉を経験がない方の腟内にいる場合もあります。いるだけでは治療は不要で、「感染する」という概念があまり当てはまりません。カンジダは、カビの一種ですので、閉鎖された湿気のある場所（＝腟内）では繁殖しますが、男性性器にカンジダが付着しても、性器が体外に出ているのでほぼ繁殖せず、症状は引き起こさないことがほとんどです。したがって自分がカンジダだったからと言って、相手の人が検査を受けたり、治療を受けたりすることは不要です。膣錠を使用している期間は性行為は避けたほうがいいですが、それ以外で性行為をしたらいけない、といったこともありません。

カンジダ用の塗り薬、膣錠は、通販でも販売しておりますし、特定の薬局でも購入できます。病院で出されるものとほぼ同等の成分となっております。

カンジダは腟内にいるだけでは症状は出ません。疲れたり、蒸れたり、抗生剤を内服したり、腟内の細菌環境が変化するといったことにより、腟内で繁殖すると、かゆみや帯下異常の原因となり、治療が必要です。おりものシートをつけっぱなしにしたり、きついズボンを長時間はくなど、些細なことでも繁殖する場合があります。繰り返す方は、そういった原因を除いたほうがよいです。

カンジダの治療中に、白い塊が出ることはあります。これは、治療に使用される抗真菌薬や腟錠が、 カンジダ感染によって形成された白色の分泌物と結合し、一緒に排出されることがあります。 このような白い塊が排出されることは一般的です。 膣錠使用期間終了後１週間以内ぐらいには治まりますので、そのまま治療を継続してください。それ以上、白い塊が続く場合や他の症状が悪化する場合は、医師に相談することが重要です。

膣錠を入れたあと、約0.1–1%の方で膣内に熱感・刺激感・かゆみ・発赤・紅斑・痛みを感じることが報告されています。 このような場合、使用を中止するとともに症状をメモし、産婦人科を受診してください。

挿入するのが浅かった可能性がございます。また、膣錠が出てくることが難しい、入浴後や寝る前などに挿入される事お勧めします。

現在カンジダ治療薬として１回だけ飲む抗真菌剤もございます。こちらは薬局などでの販売はなく、医師の処方せんが必要になりますので、ご希望の場合は病院受診が必要となります。

お湯だけで軽く洗う程度で石鹸の刺激を避けてください。

はい。症状がない状態でも膣カンジダが腟内に存在している可能性があります。カンジダ菌は体内の常在菌の一部であり、通常は無症状で存在しています。ただし、症状がなければ投薬は不要です。

細菌性腟症・性病・かぶれによる炎症や痛み・尿路感染症はカンジダと同じ症状がでるため間違いやすい病気です。

お風呂やプールでの移りません。ただし、カンジダ症状がある場合、悪化する場合がありますのでかゆみや腫れなどの症状がある場合は控えることをお勧めします。

まずは、正確な診断を受けましょう。カンジダを抑える治療薬として膣剤とクリーム・軟膏を使います。クリーム・軟膏ご希望の場合はオンライン保険診療より診察予約をお願い致します。治療をしていてもよくなっていない場合は、別のものが原因となっている場合もありますので、お近くの婦人科の受診をお勧めします。

カンジダは女性に多く、男性に少ない病気です。
女性5人に1人が発症し、75％が生涯のうちに発症するといわれております。

はい。妊婦でもカンジダ感染症の陽性にこともございます。妊娠中の女性は、ホルモンの変化や免疫機能の変化によって、カンジダ感染のリスクが増加します。妊娠中でもカンジダ治療は行います。

腟カンジダは　性病＝性行為で感染する病気　ではございません。腟カンジダ症の発症の原因は性行為ではなく、免疫力の低下などが主な原因と考えられます。