マイコプラズマ・ジェニタリウムって何ですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)は、細菌の一種であり、性感染症を引き起こすことが知られています。この細菌は、細胞壁が不完全であり、他の一般的な細菌とは異なる点があります。

Mycoplasma genitaliumは、主に尿道炎や尿道膣症候群(urethritis)、子宮頸管炎、子宮内膜炎、膣炎などの症状を引き起こすことがあります。感染は性行為を通じて広がり、性交渉による感染だけでなく、母子感染や非性的接触による感染も報告されています。

Mycoplasma genitaliumは、抗生物質に対する耐性が問題とされることがあります。特にマクロライド系抗生物質に対する耐性が増加しており、治療が困難な場合があります。このため、適切な抗生物質の選択と治療の効果が重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査はどうやるの?

男性のマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査方法
マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査方法は「尿」を採取して提出する病院が多いです

女性のマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査方法
マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査方法は内診台で医師が「おりもの」を採取する病院が多いです

※病院によって検査方法が違う場合がございますし、現在保険診療では、一緒にできない検査があるなど規定がございますので、事前に受診される病院にご相談ください。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの治療費・検査費はいくらですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの治療費は、治療を受ける場所や使用されるお薬によって異なります。治療期間が長くなる場合は追加の費用が発生します。 保険に加入している場合、治療費・検査費の概算3割負担となりますが、保険の負担割合によって支払い額が異なります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの郵送検査はどうやるの?

男性のマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査方法(当院の場合)
・郵送による淋病の検査方法は「尿」を採取してご返送頂きます

女性のマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査方法(当院の場合)
・郵送による淋病の検査方法は「膣分泌物」を採取してご返送頂きます
※膣に綿棒を挿入して「膣分泌物」を採取する方法になります

返送された「尿」「膣分泌物」のサンプルから、その中にマイコプラズマ・ジェニタリウムの遺伝子産物が存在するかどうか、検査を行います。現在あるマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査で最も感度が高いものになります。

マイコプラズマ・ジェニタリウム郵送の検査費用はいくら?

郵送によるマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査キット費用
・郵送の性病検査キット 2,980円

マイコプラズマ・ジェニタリウム検査のタイミングはいつ?

まりこクリニック(検査キットも含む)は感染機会から24時間以上が経過しておりましたら検査可能です。
病院によって検査方法が異なり、陽性が確認されるタイミングが異なる場合がございます。また、感染してから症状が現れるまでの時間には個人差があります。一部の方は感染しても症状がない場合があり、 他人に広げる可能性があります。感染の可能性がある場合は、早めに検査を受け、必要な治療を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は生理中でも可能ですか?

・出血量が少ないタイミングで採取を行ってください。
・検体容器に血のかたまりが入らないようにだけご注意ください。
上記2点を注意していただきますと生理中に検査可能です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は初尿を採取しないとダメですか?

当院では遺伝子解析においての検査(TMA法)を行なっております。
前回の排尿から2時間以上あけていただきましたら、初尿・中間尿どちら採取していただても検査結果には影響しません。

マイコプラズマ・ジェニタリウム治療をして症状がなくなった。早めに再検査キット使ってもいい?

マイコプラズマ・ジェニタリウム治療薬の内服終了から1週間後を待たずに再検査キットで検査を行い、陽性だった場合、「薬の効果が不十分で投与したのになおっていない」か「時間をおいていたら陰性化していたのか」が判断できません。抗生剤内服終了から1週間後に再度、再検査(別途費用)をおこなうか、再度抗生剤での治療(別途費用)が必要となります。
※早めの再検査キットで陰性だった場合は、完治となります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査結果は何日くらいで出ますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査結果(当院の場合)
郵送検査:ポスト投函から翌日から翌々日に検査結果ショートメッセージにて通知させていただきます。
まりこクリニック:採取から3日後に検査結果お伝えさせていただきます。

※検査方法や病院によって異なります。検査される病院にご確認をお願い致します。

マイコプラズマ・ジェニタリウム治療後の検査(陰性確認)はどうすればいい?

マイコプラズマ・ジェニタリウム治療後に、マイコプラズマ・ジェニタリウム再検査をご希望の場合は、当院の「郵送の性病検査2,980円」をご利用ください。

マイコプラズマ・ジェニタリウム陽性中でもゴムつけていたら大丈夫ですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症を治療中は、性行為を控えることが重要です。最初から最後までコンドームをつけていたとしても、相手に移る場合がありますので、治療を受けている間は、感染を他人に広げないために性行為を避けることがお勧めいたします。
パートナーとの性行為において、マイコプラズマ感染症の可能性がある場合は、パートナーも検査と治療を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの治療しないで、自然に治りますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症は 自然に治る ことは ありません。
マイコプラズマ・ジェニタリウム感染の治療は、抗生物質による治療です。医師が処方する薬を正確に服用し、治療を完了することが大切です。マイコプラズマ・ジェニタリウムを放置すると、他の人に感染を広げてしまう可能性もあります。特に、パートナーがいる場合は、片方が治療を受けずに感染を放置すると、相互に感染を繰り返してしまう「ピンポン感染」が起こる可能性があります。早期に発見し、医療機関で適切な治療を行うことが非常に重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの陽性率はどのくらいですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの陽性率は地域や人口集団によって異なります。 一般的には性感染症検査の一部として行われ、特に性行為によって感染が広がりやすいです。定期的な性感染症検査や適切な治療によって陽性率を低下させることができます。

男性のマイコプラズマ・ジェニタリウムはどのような症状?

男性のマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の症状は、女性よりも一般的には軽度であり、無症状であることがあります。尿道からの異常な分泌物(水っぽい、白っぽい、または泡状) ・尿道炎や排尿時の痛みや灼熱感・性交時の痛みや不快感・稀に精巣や睾丸の痛みや腫れなどの症状が現れる場合もあります。

 

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は妊婦でも可能ですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は妊婦でも可能です。妊娠中のマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症は、早産や低体重児などの合併症を引き起こすリスクがあるため、妊婦のマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の早期発見と治療が重要です。また、マイコプラズマ・ジェニタリウムの治療薬として使用される薬には、妊娠中に使用すると胎児に悪影響が出るとされるものもございます。可能なら妊娠前に治療を済ませておくことをお勧めします。

マイコプラズマ・ジェニタリウムは妊婦でも陽性になりますか?

はい。妊娠中でもマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症にかかる可能性があります。妊娠中にマイコプラズマ・ジェニタリウムに感染すると、通常の成人と同様に症状が現れることがあります。

無症状でもマイコプラズマ・ジェニタリウムの可能性はありますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症は無症状の場合もが多々あります。無症状の場合でも感染者は他人に感染させる可能性がありますので、感染が疑われる場合は検査を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの感染経路は?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの感染経路は、性器と性器の接触、性的接触による性感染症です。 マイコプラズマ・ジェニタリウムが感染した人から、健康な人への性的接触を通じて感染が広がります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムに心当たりがありません

マイコプラズマは、マイコプラズマ・ジェニタリウムやマイコプラズマ・ホモニス、マイコプラズマ・ウレアプラズマといった種類があり、主に性行為を通じて感染しますが、現在陽性が出た時点で治療が必要とされているのは、マイコプラズマ・ジェニタリウムになります。

一般的に、以下のような症状が現れることがあります:

・尿道炎や尿路感染症の症状(排尿時の痛みや頻尿)
・性器のかゆみや痛み
・性交中の痛みや出血(女性)
・涙裂(男性)

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染は、症状が軽度であることが多く、一部の人々では症状がない場合もあります。これが、感染しているにも関わらず心当たりがないと感じる理由かもしれません。性感染症の予防として、安全な性行動を実践し、定期的な検査を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムは咽頭感染もありますか?

日本ではまだ、マイコプラズマ・ジェニタリウムのガイドラインはありませんが、アメリカのガイドラインでは
・マイコプラズマ・ジェニタリウムは性器と性器の接触で感染する
・まれに喉から検出されることがあっても病原性がない
とされています。

現時点ではマイコプラズマ・ジェニタリウムに関しては性器だけの感染症となります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムはウォシュレットで移りますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムは、一般的なトイレの使用やウォシュレット(温水洗浄便座)の使用によって感染することはありません。マイコプラズマ・ジェニタリウムは主に性的接触を通じて感染する性感染症です。そのため、トイレの使用やウォシュレットの使用だけで感染することはありません。

マイコプラズマ・ジェニタリウムに痛みはありますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症による痛みは、一般的には次のようなものがございます。

・尿路感染症が起こることがあり、尿道の炎症や痛み、排尿時の灼熱感、頻尿が現れることがあります。
・性器部に炎症が生じることがあり、それにより性器のかゆみや痛みが発生することがあります。
・性交中の痛みや不快感が起こることがあります。

これらの症状は個人によって異なり、症状が軽い場合もあります。また、一部の人では無症状の場合もあります。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染の疑いがある場合は、医師に相談し、適切な検査と治療を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの診療は何科ですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の診療は性感染症クリニックや男性であれば泌尿器科、女性であれば婦人科をご受診ください。ただし、中には対応していないクリニックもございますので、対応しているかどうかご確認の上受診いただくことをお勧めします。

マイコプラズマ・ジェニタリウムは不妊と関係がありますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症が不妊に関与する可能性があります。

・マイコプラズマ感染は性器や尿路に炎症を引き起こすことがあります。この炎症が、卵管や子宮内膜に影響を与える可能性があります。卵管が炎症を起こすと、卵子と精子の受精や胚の移動が困難になり、不妊の原因となることがあります。
・女性の場合、炎症が子宮内膜に及ぶと、受精卵の着床が困難になる可能性があります。
・男性の場合、精子の質や運動能力に影響を与えることがあり、受精能力に悪影響を及ぼすことがあります。

不妊とマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の関連については、個別の症例によって異なるため、具体的な影響を判断するためには医師の判断が必要です。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症が不妊に関与している可能性がある場合、早期の検査と治療をお願い致します。

マイコプラズマ・ジェニタリウムとウレアプラズマの違いは?

マイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマはどちらも性感染症とされることがありますが、マイコプラズマ・ジェニタリウムは常在菌ではない為、陽性が出た時点で治療が必要になります。
また、マイコプラズマ・ジェニタリウムとウレアプラズマでは、検査や治療薬が異なります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムはアルコール消毒で治りますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムは細菌ではなく、細胞膜を持つ細胞壁がない微生物であり、アルコール消毒などの手段では直接的に治療することはできません。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症を治療するには、抗生物質を使用することが一般的です。

マイコプラズマ肺炎との違いは?

肺炎を発症する原因菌はマイコプラズマ・ニューモニエというマイコプラズマ性感染症とは別の細菌です。また、マイコプラズマ肺炎の感染経路は感染者の咳やくしゃみから飛び出た病原菌を吸い込んでうつる飛沫感染です。性病のマイコプラズマは性行為で感染するので、感染経路も異なります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムは保険適用?

マイコプラズマ・ジェニタリウム同時核酸検出法は2022年6月から保険適用となりました。ただし、保険適応にあたって要件がございますので、それを満たさない場合は保険適応ができない場合があります。

まりこクリニック マイコプラズマ・ジェニタリウムの性病検査方法として

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査では、感染部位からサンプルを採取します。女性の場合は膣をぬぐってサンプルを採取します。
※男性の場合は尿を採取します(郵送の性病検査キットのみ)
当院では、RNA遺伝子検査(TMA法)を用いて、より高感度の検査を実施しています。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査費用検査費用

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は保険適用が可能ですが、条件を満たし、来院する必要があります。検査の費用や保険適用の有無は、施設によって異なります。保険適用で受診する場合、3割負担でおおよそ3,000円~4,000円かかります。また、検査を受けれる頻度も保険診療規定により制限されています。

自費診療で受診する場合は、全額自己負担となり、3,980円~6,980円必要ですが、特に頻度は規定されません。ご自身に感染機会があって、「昨日検査をしたけど今日もしたい」という場合も検査は行えます。

「郵送の性病検査キット」は2,980円~検査が可能です。

マイコプラズマ・ジェニタリウム 検査いつから

まりこクリニック(性病検査キットも含む)のマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は、感染が疑われる場合は感染の可能性があった日から24時間以上経過した後に受けることができます。ただし、マイコプラズマ・ジェニタリウムは感染後すぐに発症するケースが多いですが、潜伏期間があるため、早期の検査が必要です。この期間中も感染を広げる可能性があるため、定期的な検診を受けることをおすすめします。

自宅で簡単に検査できる「郵送の性病検査キット」

当クリニックでは、自宅で手軽に性病の検査ができる郵送の性病検査キットを提供しています。

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の検査キットは、女性用、男性用があります。女性の方は《膣採取タイプ》マイコプラズマ・ジェニタリウム検査キット、男性の方は《尿採取タイプ》マイコプラズマ・ジェニタリウム検査キットをお願いします。
また、女性用・男性用の複数項目の検査キットセットもございます。

「郵送の性病検査キット」は、うがい、尿、膣ぬぐい、微量採血などを利用し、複数の感染部位に対応しています。また、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、梅毒、HIV(エイズ)、B型肝炎、C型肝炎など、様々な性感染症に対応しています。

基本項目の検査キットは、2,980円から用意しています。さらに、目的に合わせて様々なタイプのキットも用意しています。