C型肝炎について

C型肝炎って何ですか?

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって起こる肝臓の病気です。肝臓は予備能力が高く、慢性肝炎や肝硬変になっても自覚症状が出ないことが多いことから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。成人がHCVに初めて感染すると、約70%の人がC型肝炎ウイルス持続感染者(HCVキャリア)となり、放置すると本人が気づかないうちに、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進展する場合があります。

症状がなくてもきちんと検査をして病気を早く発見することが大切です。

肝臓の働きとは?

・ 栄養分(糖質、たん白質、脂肪、ビタミン)の生成、貯蔵、代謝
・ 血液中のホルモン、薬物、毒物などの代謝、解毒

・出血を止める因子の生成

・ 胆汁の産生と胆汁酸の合成

・ 身体の中に侵入したウイルスや細菌の感染を防御する
などがあり、健康な肝臓であることが大切です。

急性C型肝炎・慢性C型肝炎の違いは?

急性C型肝炎は成人が初めてC型肝炎(HCV)に感染し発病したものであり、慢性C型肝炎はC型肝炎(HCV)に持続感染(6か月以上ウイルスが血中に残り、おおよそ生涯にかけて感染)している人が発病したものです。

なぜC型肝炎陽性になるの?

・母子感染(B型肝炎より感染確率は低い)
・血液感染(衛生管理が不十分な刺青・ピアス、注射針など医療器具の共用、注射針の針刺し事故など)
・性行為(生理中のセックス・アナルセックス・出血を伴う性行為)
B型肝炎とは異なり、血液に直接触れる以外で感染する可能性は高くないので、通常の性行為で感染することは多くはありません。

C型肝炎の陽性人数は?

世界的では 5000 万人が慢性の C 型肝炎を患っており、毎年新規感染者は 100 万人と推定されています。また、WHO は、2022年に約 24 万 2 千人が C 型肝炎で死亡しており、その大部分は肝硬変や肝細胞がん (原発性肝癌) によるものであると推定しています。

症状なくてもC型肝炎に発症の可能性はありますか?

はい。C型肝炎は初期には症状がほとんど現れない場合があります。特に慢性化するまでの間、多くの人が何の症状も感じないことがあります。無症状の感染が続くと、一部の人は肝臓に対する損傷が進行し、「肝線維化」や「肝硬変」などに進展する可能性があります。感染要因がある人は定期的な血液検査実施が重要です。

C型肝炎に感染したときどのような症状になりますか?

C型肝炎ウイルスに感染すると、2~16週間で全身のだるさ・発熱・関節通・むくみ・黄疸などの症状が現れます。

C型肝炎の治療しないで、自然に治りますか?

感染者の約15~45%は治療を受けなくても感染から6か月以内に自然にウイルスがいなくなると言われてますが、残る55~85%の方は慢性HCV感染症と進展し、慢性C型肝炎になると「肝硬変」になります。
C型肝炎と診断された場合、早期に治療を受けることをお勧めします。

C型肝炎ワクチンはあるの?

C型肝炎ウイルス(HCV)感染予防のためのワクチンや免疫グロブリンは、今のところ開発されていません。

C型肝炎は何歳が多い?

C型肝炎ウイルスのキャリアは若い人に少なく、40歳以上に多いと言われてます。キャリアのうち20~30%は過去に輸血を受けたことがある人たちで、他の人たちはいつどこで感染したかわからず、また、感染していても医療機関に受診されない方もおられます。

C型肝炎 まりこクリニック 郵送の性病検査方法

C型肝炎の検査では、指先に専用の針を刺し採血採取します。
まりこクリニック郵送の性病検査では、化学発光酵素免疫測定(CLEIA法)を用いて、より高感度の検査を実施しています。

C型肝炎の検査費用

C型肝炎の検査は保険適用が可能ですが、条件を満たし、来院する必要があります。検査の費用や保険適用の有無は、施設によって異なります。保険適用で受診する場合、3割負担でおおよそ3,000円~4,000円かかります。自費診療で受診する場合は、3,980円~6,980円必要です。

「郵送の性病検査キット」は2,980円~検査が可能です。

C型肝炎 検査いつから

まりこクリニック(郵送の性病検査)のC型肝炎の検査は、感染が疑われる場合は感染の可能性があった日から4週間以上経過した後に受けることができます。潜伏期間があるため、早期の検査が必要です。この期間中も感染を広げる可能性があるため、定期的な検診を受けることをおすすめします。

自宅で簡単に検査できる「郵送の性病検査キット」

クリニックでは、自宅で手軽に性病の検査ができる郵送の性病検査キットを提供しています。

C型肝炎感染症の検査キットは、男女共用になります。《微量採血タイプ》HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎検査キットをお願いします。

「郵送の性病検査キット」は、うがい、尿、膣ぬぐい、微量採血などを利用し、複数の感染部位に対応しています。また、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、梅毒、HIV(エイズ)、B型肝炎、C型肝炎など、様々な性感染症に対応しています。

基本項目の検査キットは、2,980円から用意しています。さらに、目的に合わせて様々なタイプのキットも用意しています。