マイコプラズマ・ジェニタリウムについて

マイコプラズマ・ジェニタリウムって何ですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)は、細菌の一種であり、性感染症を引き起こすことが知られています。この細菌は、細胞壁が不完全であり、他の一般的な細菌とは異なる点があります。

Mycoplasma genitaliumは、主に尿道炎や尿道膣症候群(urethritis)、子宮頸管炎、子宮内膜炎、膣炎などの症状を引き起こすことがあります。感染は性行為を通じて広がり、性交渉による感染だけでなく、母子感染や非性的接触による感染も報告されています。

Mycoplasma genitaliumは、抗生物質に対する耐性が問題とされることがあります。特にマクロライド系抗生物質に対する耐性が増加しており、治療が困難な場合があります。このため、適切な抗生物質の選択と治療の効果が重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの陽性率はどのくらいですか?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの陽性率は地域や人口集団によって異なります。 一般的には性感染症検査の一部として行われ、特に性行為によって感染が広がりやすいです。定期的な性感染症検査や適切な治療によって陽性率を低下させることができます。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの感染経路は?

マイコプラズマ・ジェニタリウムの感染経路は、性的接触による性感染症です。 マイコプラズマ・ジェニタリウムが感染した人から、健康な人への性的接触を通じて感染が広がります。

マイコプラズマ・ジェニタリウム検査のタイミングはいつ?

まりこクリニック(検査キット含む)では感染機会から24時間以上が経過しておりましたら検査可能です。
病院によって検査方法が異なり、陽性が確認されるタイミングが異なる場合がございます。また、感染してから症状が現れるまでの時間には個人差があります。一部の方は感染しても症状がない場合があり、 他人に広げる可能性があります。感染の可能性がある場合は、早めに検査を受け、必要な治療を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの治療しないで、自然に治りますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症は 自然に治る ことは ありません。
マイコプラズマ・ジェニタリウム感染の治療は、抗生物質による治療です。医師が処方する薬を正確に服用し、治療を完了することが大切です。マイコプラズマ・ジェニタリウムを放置すると、他の人に感染を広げてしまう可能性もあります。特に、パートナーがいる場合は、片方が治療を受けずに感染を放置すると、相互に感染を繰り返してしまう「ピンポン感染」が起こる可能性があります。早期に発見し、医療機関で適切な治療を行うことが非常に重要です。

無症状でもマイコプラズマ・ジェニタリウムの可能性はありますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症は無症状の場合もが多々あります。無症状の場合でも感染者は他人に感染させる可能性がありますので、感染が疑われる場合は検査を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムは咽頭感染もありますか?

日本ではまだ、マイコプラズマ・ジェニタリウムのガイドラインはありませんが、アメリカのガイドラインでは
・マイコプラズマ・ジェニタリウムは性器と性器の接触で感染する
・まれに喉から検出されることがあっても病原性がない
とされています。

現時点ではマイコプラズマ・ジェニタリウムに関しては性器だけの感染症となります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムに痛みはありますか?

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症による痛みは、一般的には次のようなものがございます。

・尿路感染症が起こることがあり、尿道の炎症や痛み、排尿時の灼熱感、頻尿が現れることがあります。
・性器部に炎症が生じることがあり、それにより性器のかゆみや痛みが発生することがあります。
・性交中の痛みや不快感が起こることがあります。

これらの症状は個人によって異なり、症状が軽い場合もあります。また、一部の人では無症状の場合もあります。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染の疑いがある場合は、医師に相談し、適切な検査と治療を受けることが重要です。

マイコプラズマ・ジェニタリウムとウレアプラズマの違いは?

マイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマはどちらも性感染症とされることがありますが、マイコプラズマ・ジェニタリウムは常在菌ではない為、陽性が出た時点で治療が必要になります。
また、マイコプラズマ・ジェニタリウムとウレアプラズマでは、検査や治療薬が異なります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムは保険適用?

マイコプラズマ・ジェニタリウム同時核酸検出法は2022年6月から保険適用となりました。ただし、保険適応にあたって要件がございますので、それを満たさない場合は保険適応ができない場合があります。

まりこクリニック マイコプラズマ・ジェニタリウムの性病検査方法として

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査では、感染部位からサンプルを採取します。女性の場合は膣をぬぐってサンプルを採取します。
※男性の場合は尿を採取します(郵送の性病検査キットのみ)
当院では、RNA遺伝子検査(TMA法)を用いて、より高感度の検査を実施しています。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査費用

マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は保険適用が可能ですが、条件を満たし、来院する必要があります。検査の費用や保険適用の有無は、施設によって異なります。保険適用で受診する場合、3割負担でおおよそ3,000円~4,000円かかります。また、検査を受けれる頻度も保険診療規定により制限されています。

自費診療で受診する場合は、全額自己負担となり、3,980円~6,980円必要ですが、特に頻度は規定されません。ご自身に感染機会があって、「昨日検査をしたけど今日もしたい」という場合も検査は行えます。

「郵送の性病検査キット」は2,980円~検査が可能です。

マイコプラズマ・ジェニタリウム 検査いつから

まりこクリニック(性病検査キットも含む)のマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査は、感染が疑われる場合は感染の可能性があった日から24時間以上経過した後に受けることができます。ただし、マイコプラズマ・ジェニタリウムは感染後すぐに発症するケースが多いですが、潜伏期間があるため、早期の検査が必要です。この期間中も感染を広げる可能性があるため、定期的な検診を受けることをおすすめします。

自宅で簡単に検査できる「郵送の性病検査キット」

クリニックでは、自宅で手軽に性病の検査ができる郵送の性病検査キットを提供しています。

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の検査キットは、女性用、男性用があります。女性の方は《膣採取タイプ》マイコプラズマ・ジェニタリウム検査キット、男性の方は《尿採取タイプ》マイコプラズマ・ジェニタリウム検査キットをお願いします。
また、女性用・男性用の複数項目の検査キットセットもございます。

「郵送の性病検査キット」は、うがい、尿、膣ぬぐい、微量採血などを利用し、複数の感染部位に対応しています。また、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、梅毒、HIV(エイズ)、B型肝炎、C型肝炎など、様々な性感染症に対応しています。

基本項目の検査キットは、2,980円から用意しています。さらに、目的に合わせて様々なタイプのキットも用意しています。