トリコモナスについて

トリコモナスって何ですか?

トリコモナスは原虫で、女性であれば腟内・尿道、男性であれば尿道で繁殖して炎症を引き起こします。現在保険診療で適応のある検査は、顕微鏡で尿中や膣分泌物内のトリコモナスを同定する検査となっております。こちらの陽性率は60-80%と低く、顕微鏡を見る人の技量によって大きく異なります。当院の検査は、自動化された遺伝子検査で、検体の中にトリコモナスがいるかいないか、ほぼ100%に近い割合で検査ができます。遺伝子検査が普及している国では、淋菌と同様の割合でトリコモナスがみられたという報告もあります。治療は、内服薬が第一選択ですが、妊婦など内服ができない場合は膣錠で治療をします。

トリコモナス検査のタイミングはいつ?

まりこクリニック(検査キットも含む)では感染機会から24時間以上が経過しておりましたら検査可能です。
病院によって検査方法が異なり、陽性が確認されるタイミングが異なる場合がございます。また、感染してから症状が現れるまでの時間には個人差があります。一部の方は感染しても症状がない場合があり、 他人に広げる可能性があります。感染の可能性がある場合は、早めに検査を受け、必要な治療を受けることが重要です。

なぜトリコモナスの陽性になるの?

トリコモナス感染は通常、性的接触によって広がりますが、他の方法でも感染することがあります。
トリコモナス感染者の、性的な接触によって他の人に感染が広がることがあります。 トリコモナスは原虫によるものであり感染のリスクがある場所であれば、トイレや共有のタオルなどを通じて感染が広がる可能性もあります。
性行為において、安全なセックスプラクティス(適切なコンドームの使用など)を実践することでトリコモナス感染のリスクを軽減することができますが、0にすることはできません。

トリコモナスの治療期間はどれくらい?

抗生剤は1日2回「朝食後に1錠、夕食後に1錠」10日間内服、内服開始から3週間後に再検査を行い陰性であれば治療終了です。ただし、複数回内服が必要な場合も多いですので、必ず再検査をして、陰性になるまで繰り返し治療を継続してください。

トリコモナスの薬は市販で購入することはできますか?

トリコモナスの治療薬は、必ず医師の処方が必要となります。また、日本国内では市販薬として薬局やドラックストアなどでトリコモナスの治療薬は販売されておりません。

トリコモナスの薬の効果いつ出る? 症状がつらいです!

もともと症状がない方も多いです。あるとしたらかゆみや帯下異常です。症状がある方の場合、改善の仕方は個人差があります。薬投与後すぐ改善される方から、1週間ぐらいかかる方もいます。ただ、症状があっても検査は陰性化していたり、症状がなくても検査は陽性のままであったりということがあります。症状の有無で、トリコモナスに感染しているかどうかは判断できません。症状がなくても必ず再検査をかけて、治療効果を判定してください。また、薬投与後1週間以上症状が続く場合は、別の原因(性病ではない雑菌やウィルスによる炎症など)も考えられますので、近くの泌尿器科・産婦人科への受診をお勧めします

トリコモナスは再発しますか?

トリコモナスは、再発する可能性がありますが、一般的には再発率は比較的低いです。 トリコモナスは原虫によって引き起こされる性感染症であり、適切な治療を受ければほとんどの場合、感染は完全に治癒します。ただし、再感染は新たな感染源からトリコモナスを受け取ることによって起こります。
再感染や再発が疑われる場合は、適切な検査と治療を受けることが重要です。

トリコモナスとカンジダの違いは何ですか?

トリコモナス(トリコモナス・ヴァギナリス)
主に性行為を通じて感染が広がりますが、感染源に触れることで感染することもあります。 症状には、女性では不快なかゆみ、異臭、尿道からの異常な分泌物などが含まれます。男性では尿道からの排尿時の痛みや腟炎が起こることがあります。

カンジダ(カンジダ・アルビカンス/グラブラータなどの種類)
酵母菌に属する真菌であり、カンジダ症の主要な原因となります。通常はカンジダ・アルビカンスが最も一般的です。 通常は、体内にすでに存在する微生物が異常増殖することによって感染が引き起こされます。これは、抗生物質の使用や免疫機能の低下などが原因となることがあります。 症状には、かゆみ、白っぽい放電物、腫れ、痛みなどが含まれます。

トリコモナスは原虫であり、カンジダは真菌です。

トリコモナスの治療しないで、自然に治りますか?

トリコモナス感染症は 自然に治る ことは ありません。
トリコモナス感染の治療は、抗生物質による治療です。医師が処方する薬を正確に服用し、治療を完了することが大切です。トリコモナスを放置すると、炎症が広く広がったり、他の人に感染を広げてしまう可能性もあります。特に、パートナーがいる場合は、片方が治療を受けずに感染を放置すると、相互に感染を繰り返してしまう「ピンポン感染」が起こる可能性があります。早期に発見し、医療機関で適切な治療を行うことが非常に重要です。

トリコモナス治療中のお酒について

トリコモナス治療薬内服日含め13日間は、お酒を控えてください。お酒を同時に摂取すると、副作用や体調不良のリスクが増加する可能性が指摘されています。

まりこクリニック トリコモナスの性病検査方法として

トリコモナスの検査では、感染部位からサンプルを採取します。女性の場合は膣をぬぐってサンプルを採取します。※男性の場合は尿を採取します(郵送の性病検査キットのみ)
当院では、RNA遺伝子検査(TMA法)を用いて、より高感度の検査を実施しています。

トリコモナスの検査費用

トリコモナスの検査は保険適用が可能ですが、条件を満たし、来院する必要があります。検査の費用や保険適用の有無は、施設によって異なります。保険適用で受診する場合、3割負担でおおよそ3,000円~4,000円かかります。自費診療で受診する場合は、3,980円~6,980円必要です。

「郵送の性病検査キット」は2,980円~検査が可能です。

トリコモナス 検査いつから

まりこクリニック(性病検査キットも含む)のトリコモナスの検査は、感染が疑われる場合は感染の可能性があった日から24時間以上経過した後に受けることができます。ただし、トリコモナスは感染後すぐに発症するケースが多いですが、潜伏期間があるため、早期の検査が必要です。この期間中も感染を広げる可能性があるため、定期的な検診を受けることをおすすめします。

自宅で簡単に検査できる「郵送の性病検査キット」

クリニックでは、自宅で手軽に性病の検査ができる郵送の性病検査キットを提供しています。

トリコモナス感染症の検査キットは、女性用、男性用があります。女性の方は《膣採取タイプ》カンジダ・トリコモナス検査キット、男性の方は《尿採取タイプ》カンジダ・トリコモナス検査キットをお願いします。
また、女性用・男性用の複数項目の検査キットセットもございます。

「郵送の性病検査キット」は、うがい、尿、膣ぬぐい、微量採血などを利用し、複数の感染部位に対応しています。また、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、梅毒、HIV(エイズ)、B型肝炎、C型肝炎など、様々な性感染症に対応しています。

基本項目の検査キットは、2,980円から用意しています。さらに、目的に合わせて様々なタイプのキットも用意しています。